登記・測量の基礎知識 No.44
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分筆できない土地

Question

土地の分筆は、その土地の所有者の意思でできると聞きましたが、分筆が制限されることは無いのでしょうか?

Answer

土地の分筆に関しては、法律には明確な制限事項はありません。

しかし実務上は、分筆後の土地の地積が0.01平方メートル未満となる分筆登記は、申請することができないと解釈されています。

理由は幾つか考えられるのですが、反論も存在します。

理由の一例

土地の登記記録に記録する際の地積の最小単位は「一平方メートルの百分の一」(0.01平方メートル)で、それ未満は切り捨てるため、実際に0.0099平方メートルの土地があったとしても、登記記録には「0.00平方メートル」と表示されることになる。

この事から、分筆後の土地の地積が0.01平方メートル未満となる分筆登記は、申請することができないと解釈できる。

反論の一例

地積の最小単位の定めは、端数の処理方法を定めたものにすぎないため、これを根拠として、分筆後の土地の地積が0.01平方メートル未満となる分筆登記の申請を否定することはできない。

他にも理由がありますが、反論の余地がない決定的な理由にはなり得ていないようです。結局のところ、登記の実務に関する解説書では次のような解釈がされています。

登記実務に関する解説書では

登記の実務に関する解説書によれば、「理由はともかくとして、登記の実務においては、分筆後の1筆の土地の地積が1平方メートルの100分の1未満である場合には、分筆の登記をする方法がなく、分筆登記の申請を認める事は否定的に解釈する」 としています。

以上、分筆登記を申請できない場合について簡単にご紹介しました。
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