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登記・測量の基礎知識 No.3
地目とは
Question
土地の登記簿には「地目」が記載されていますが、この「地目」とはどんなものなのでしょうか?
Answer
土地の登記簿に記載されている「地目」は、土地をその利用状況によって区分したもので、家が建っている土地であれば「宅地」、農地であれば「田」や「畑」といった具合に20種類以上の地目があります。
地目の種類
宅地 | 建物の敷地及びその維持若しくは効用を果たすために必要な土地 |
田 | 農耕地で用水を利用して耕作する土地 |
畑 | 農耕地で用水を利用しないで耕作する土地 |
牧場 | 獣畜を放牧する土地をいう。牧畜のために使用する建物の敷地、牧草栽培地および林地などで、牧場地域内にあるものはすべて牧場とする |
原野 | 耕作の方法によらないで雑草・灌木類の生育する土地をいう |
塩田 | 海水を引き入れて塩を採取する土地をいう |
鉱泉地 | 鉱泉(温泉を含む)の湧出口およびその維持に必要な土地をいう |
池沼 | 灌漑用水でない水の貯留地 |
山林 | 耕作の方法によらないで竹木の生育する土地をいう |
墓地 | 人の遺骸、遺骨を埋める土地をいう |
境内地 | 社寺の境内に属する土地で、本殿、拝殿、本堂、社務所、庫裏、教団事務所などの建築物がある一画の土地や参道として用いられる土地をいう |
運河用地 |
運河法第12条第1項第1号又は第2号に掲げる土地をいう。 第1号では水路用地および運河に属する道路、橋梁、堤防、護岸、物揚場、繋船場の築設に要する土地をいい、第2号では運河用通信、信号に要する土地をいう。 |
水道用地 | もっぱら(ほとんど全部)給水の目的で敷設する水道の水源地、貯水池、濾水場、そく水場、水道線路に要する土地をいう。 |
用悪水路 | 灌漑用または悪水排泄用の水路であり、耕地利用に必要な水路をいう。 |
ため池 | 耕地灌漑用の用水貯溜池をいう。 |
堤 | 防水のために築造した堤防をいう。 |
井溝 (せいこう) |
田畝(でんぽ)または村落の間にある通水路をいう。 |
保安林 | 森林法に基づき農林水産大臣が保安林として指定した土地をいう。 |
公衆用道路 | 一般交通の用に供する道路(道路法による道路であると否とを問わない)をいう。個人の所有する土地であっても、一般交通の用に供される土地は公衆用道路である。 |
公園 | 公衆の遊楽のために供する土地をいう。 |
鉄道用地 | 鉄道の駅舎、付属施設および路線の敷地のすべてをいう。 |
学校用地 | 校舎、附属施設の敷地および運動場をいう。 |
雑種地 | 田、畑、宅地、塩田、鉱泉地、池沼、山林、牧場、原野、墓地、境内地、運河用地、水道用地、用悪水路、ため池、堤、井溝、保安林、公衆用道路、公園、鉄道用地、学校用地、以上22の地目のどれにもあてはまらない土地をいう。 |
地目に変更があった場合には、変更があった日から1カ月以内に土地地目変更登記を行わなければなりません。土地地目変更登記とは、登記簿の内容をその土地の利用状況に合わせる(変更する)手続きのことをいいます。
登記簿に記載された「地目」は、固定資産税の評価や土地の取引価格に影響を与えることがありますので、ご自分の土地の地目がどうなっているのか確認しておくことをおすすめします。
地目を変更する場合には、農地転用の手続や土地分筆登記を伴う場合があったり、各種書類の作成にも専門的な知識が必要になりますので、お近くの土地家屋調査士にご相談ください。
その他「地目」についてお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
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