お役立ち情報バックナンバー
2014/01/10(金)
登記・測量のQ&A NO.129「土地の境界石は信頼できるか」
■■■■登記の都築 お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の都築 功です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
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明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
お正月の間、ご馳走を食べ過ぎて、今週あたりやや胃がもたれ気味だったりしませんか?
先日7日は「七草」。
我が家も疲れた胃を休めようと、七草の代わりに黒豆、サイコロに切って焼いたお餅を入れ、初めて土鍋からお粥を炊いてみました。
いわゆる病気の時に作る、ご飯から炊いたお粥より粘りが少なくて
なかなか美味しかったです。
もともとは、無病息災を祈願して食べる七草粥。
今年も家族みんなの健康を祈り、畑で野菜作りに精を出して、元気に過ごせる1年にしたいと思っています。
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◆登記・測量のQ&A 第129号
「土地の境界石は信頼できるか」について
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前回は、通行のための地役権設定登記について概要をお話しました。
問い
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私は不動産の仲介業者を通じて土地を購入しました。
最近、境界問題のトラブルをよく耳にするので、仲介業者に「境界杭はしっかりしてますか?」と質問したところ、すべての個所に境界石があるので大丈夫と言われました。
これだけで本当に大丈夫なのでしょうか?
答え
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境界石があれば大丈夫と考えがちですが、実はこれだけでは充分ではありません。
と言うのも、その境界石は隣接地権者(道路と接する場合は役所も含む)の立ち会いや同意は得ているのか、道路工事やブロック塀などの基礎工事等で移動してないか、その石が境界だとみなす根拠(境界確定図や法務局備え付けの地積測量図、昔の実測図等と一致した点に石杭等)はあるのか、などです。
従って、土地を購入するときは、境界石があるだけで安心せずに[必ずその石が境界だと言える根拠のある図面]を求めることが有効です。
さらに最も安全なのは、隣地所有者の境界承認印が押印してある「境界確定図」を作成させることでしょう。
この図面を作ることは費用も時間もかかるため、常に作成するとは限りませんが、買い主にとって境界トラブルを未然に防ぐ有益な方法と言えます。
もっと詳しくお知りになりたい場合には、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
次回は「土地を分割して相続させたい」についてです。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
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私達、土地家屋調査士は市民生活と密接に関係する土地・建物について、登記・測量の分野で深く関わっております。
ご質問、ご相談は、土地家屋調査士事務所をご活用下さい。
【発行所】
愛知県長久手市岩作向田22-2
都築測量登記事務所
土地家屋調査士 都築 功
TEL O561-64-2577 FAX 0561-64-2578
E-mail tsuduki@to-ki.jp
URL http://www.to-ki.jp/tsuduki/
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