お役立ち情報
土地や建物に関するトラブルの多くは、当事者がもう少し「土地や建物、境界に関する知識」を持っていれば未然に防ぐことができます。
不動産を守るために必要な役立つ情報を、専門家の立場からわかりやすい表現で提供しています。軽微なトラブルは未然に防ぐことができるよう是非参考にしてください。
無料お役立ちメール
不動産を守るために役立つ情報を、メールで配信しています。
お役立ち情報メール 申し込み・変更・解除
お役立ち情報の配信をご希望の方は、下のボタンを押してください。
(※アドレス変更や、購読解除もできます)
※お役立ち情報の申し込み・変更・解除フォームには暗号化通信(SSL)を採用しております。
お役立ち情報バックナンバー
2014/08/22(金)
登記・測量のQ&A NO.029「建物を取り壊した時」
■■■■お役立ち情報「登記・測量のQ&A」■■■■
土地家屋調査士の久徳慎也です。
いつもご愛読いただきありがとうございます。
このメールは私と名刺交換していただいた方、私のホームページからお役 立ち情報をお申し込みいただいた方に、身近な事例として登記測量に役立つメッセージをお届けしております。
http://to-ki.jp/kyuutoku/
配信の申込み・変更・解除はこちらです。
http://to-ki.jp/kyuutoku/info.asp#mail
なお、過去配信したお役立ち情報を見たい場合は、ホームページの「お役 立ち情報」の「無料お役立ちメール」から入り、「お役立ちバックナンバ ー」でご確認ください。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
◆登記・測量のQ&A 第029号
「建物を取り壊した時」
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
前回は「建物を増築・改築した時」についてお話ししました。
「増築」の場合には、その建物の所有者が、変更があった日から一月以内に、表題部の変更の登記を申請しなければならないこと、「改築」の場合には、改築の内容が建物の一部を改造する程度であれば、表題部の変更の登記、前の建物と同一性がないような建て替えの場合には、建物表題登記をしなければならないことなどをお話ししました。
今回は「建物を取り壊した時」についてお話ししましょう。
問い
────────────────────────────────
今まで親から相続した古い家に住んでいたのですが、近くに新しく団地ができたのでそちらに家を建てて引っ越す予定です。今まで住んでいた家は取り壊して更地にしたいと考えています。建物を取り壊した際にはどのような登記が必要になるのでしょうか?
答え
────────────────────────────────
登記されている建物を完全に取り壊したり焼失した場合には、その所有者は、取り壊した日(焼失した日)から一月以内に、建物の滅失(めっしつ)の登記を申請しなければならないことになっています。
取り壊した(焼失した)建物が附属建物だったり、建物の一部だった場合には、滅失の登記ではなく、表題部の変更の登記が必要になります。
建物の滅失の登記がなされると、その建物の登記簿の表題部から登記事項が抹消され、その登記簿は閉鎖されます。
建物の滅失登記を行うと、所有権の登記や抵当権の登記などの権利に関する登記も全て抹消されますので、抵当権などの第三者の権利が登記されている建物を取り壊す場合には、後々トラブルにならないよう、先に権利者から承諾をもらっておきましょう。
また、建物が無くなったのに滅失の登記をしないままでいると、固定資産税の納付書が送付されてくる可能性もありますので、早めに滅失の登記を申請することをお勧めします。
以上、登記されている建物を取り壊したり焼失した場合に必要な登記について簡単にご紹介しました。建物の滅失の登記はそれほど難しくありませんので、ご自分で申請されてもよろしいかと思います。
詳しくは、お近くの土地家屋調査士におたずねください。
今回はここまでです。
次回は「建物を分割する時」について配信する予定です。
どのような内容なのか、楽しみにお待ち下さい。
バックナンバーリスト
2016/12/20(火) 登記・測量のQ&A NO.103「進行計画の策定とは」
2016/12/12(月) 登記・測量のQ&A NO.102「筆界の職権による調査とは」
2016/11/28(月) 登記・測量のQ&A NO.101「筆界特定の標準処理期間とは」
2016/11/21(月) 登記・測量のQ&A NO.100「筆界特定の手続き費用とは」
2016/11/14(月) 登記・測量のQ&A NO.099「筆界特定の申請手数料とは」
2016/11/04(金) 登記・測量のQ&A NO.098「1点のみの筆界特定の申請は可能か」
2016/10/25(火) 登記・測量のQ&A NO.097「筆界特定の法的効力と手続きの構造」
2016/10/17(月) 登記・測量のQ&A NO.096「筆界特定制度では筆界に争いがあるもの以外は扱わないのか」
2016/10/11(火) 登記・測量のQ&A NO.095「筆界特定の方法とは」
2016/10/03(月) 登記・測量のQ&A NO.094「筆界特定の関係人とは」
2016/09/26(月) 登記・測量のQ&A NO.093「筆界特定の対象土地と関係土地とは」
2016/09/11(日) 登記・測量のQ&A NO.092「筆界特定の申請人とは」
2016/09/05(月) 登記・測量のQ&A NO.091「筆界の特定とは」
2016/08/29(月) 登記・測量のQ&A NO.090「筆界特定制度の筆界とは」
2016/08/24(水) 登記・測量のQ&A NO.089「筆界特定制度とは」
2016/08/15(月) 登記・測量のQ&A NO.088「雑種地とは」
2016/08/09(火) 登記・測量のQ&A NO.087「公園とは」
2016/08/01(月) 登記・測量のQ&A NO.086「公衆用道路とは」
2016/07/28(木) 登記・測量のQ&A NO.085「保安林とは」
2016/04/15(金) 登記・測量のQ&A NO.084「井溝とは」
ご相談・お問い合せはこちら
新築登記、分筆測量、地目変更等の不動産(土地・建物)に関するご質問や、測量に関するご質問にお答えします。また、固定資産税を払いすぎているかもしれないとお感じの方も、どうぞお気軽にお問い合わせください。